男が育休を取ったら気づけたこと

男が育休を取ったら気づけた育児の楽しさ・苦労・コツを感ずるままに書き綴ります。


やっと認可保育園に合格! だけど課題は山積だ…

ようやく認可保育園に合格…!

前述「救世主・飯島 参上!」では、現在息子が通っている無認可保育園への不満、区役所員・飯島さんの救世主的登場について書いた。その後飯島さんの助言の通り、通う無認可保育園が発行してくれない証明書ではなく、その園との契約書を添付し、認可保育園の申請を行う。結果は…

 

見事、第一希望の合格!!!

 

合格という表現は正しくないのかもしれないが、気分はもう自分の受験の時と同じで、絵も言われぬ感動がある…。昨年は認可保育園だけではなく最寄りの無認可さえも全滅で、なんとか拾ってもらえた勤務先近くの無認可保育園に満員電車に息子を連れ、8ヶ月ほど通い…さすがに忍耐の限界を感じ、認可保育園に入れるであろう地域へ引越しまでした…。その苦労が苦痛がようやく報われたのだ。しかも今年は綿密に区役所員・飯島さんとも事前に情報交換を重ねた。申請書にはお手紙まで添付し、御礼を述べた。手紙によってどの程度の効果があるかは測り知ることは出来ないが、自分達の中ではやれることは全てやり切ったという気持ちがあった為、合格の通知書を届いた時は、久々大声で叫んでしまった…

 

やっぱり今の保育環境は厳しい…

改めてだが、今の保育環境は厳しい。男女雇用機会均等法が出来、女性の社会進出は今や当然となっている。昨今の少子化に起因する採用難を考えても、これからはどれだけ女性の離職を抑え、たとえ短い時間であったとしても、価値発揮を最大化する工夫や努力が必要な時代になる。これは保育園を新設するだけではなく、時間や場所にとらわれない働き方が、国や会社に求められると言っていい。まさに変革であり、変革とは既得権益の剥奪を伴う。この剥奪が困難だからこそ「変革」というプロパガンダ的表現になってしまうのだが、まさにこの変革を行うには、価値発揮が与えられている報酬に見合わない輩から既得権益を奪うことが必要になる。見渡せば、ただ会社に来ているだけで、多額の報酬だけを掻っ攫う輩がそこら中にいる…。皆わかっていても不満のぶつけ先はなく、人事も法的制限あり解雇や急激な報酬源が出来ない為、放置している…。人事によっては、自分達の既得権益を堅守する為、変革を起こさない会社もあるだろう…

 

この改革の一丁目一番地は、解雇法制の緩和であり、これを行わなければ、既得権益を養う為に、若者が働き、そして家庭も会社も社会も倒壊する。適切な解雇や報酬減により、労働力が適切に流動化されれば、今の採用難も多分に解消されるであろう…

 

やっぱりこの矛盾を解消したい!

私も人事の端くれだ。産休・育休中の社員から保育園入所及び復帰可否の連絡がここ数日は入ってくる。復帰でき喜ぶ社員がいる一方で、保育園に預けられず育休延長を懇願する社員ややむなく退職を決断する社員も残念ながらいる…。社内を見渡せば、仕事もせずのうのうと報酬だけを得て生き長らえている社員も残念ながら、少なからず存在する…。この矛盾を放置せず是正する人事でありたい…。息子の保育園入所を喜びながらも、この会社課題、社会課題に悶々とする今日この頃なのである…

 

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<推薦図書>

人口減少がこのまま続けば「日本は即終了!」といった、絶望的な指摘をする人が少なくない。実際、四半世紀以上にわたって巨額の税金が少子化対策のために注ぎ込まれてきたが、改善の兆しはほとんど表れていない。それどころか、少子化対策に力を入れれば入れるほど効果が薄れるパラドクスが見て取れるという。なぜか?いかなる理由で少子化は進むのか?すべての問いに最終的な解答を与える、少子化問題の決定版である!

 

書籍名:これが答えだ! 少子化問題 (ちくま新書 1235)
著者名:赤川 学