男が育休を取ったら気づけたこと

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男性保育士への性差別…

男性保育士への性差別…

巷で炎上している話題…極めてくだらない…

 

男性保育士に「女児の着替えさせないで!」 保護者の主張は「男性差別」か
2017年1月24日 7時0分


「男性保育士に娘の着替えや排せつの世話をやって欲しくない」。こんな保護者の意見は、男性保育士に対する「性差別」にあたるのか。千葉市熊谷俊人市長(38)がツイッターで投げかけた問題提起が、いまインターネット上で盛んな議論を呼んでいる。千葉市幼保運営課によれば、市内の公立幼稚園・保育園では、男性保育士が幼児のオムツ交換や着替えの業務を「外される」ケースが目立つという。こうした状況について、熊谷市長は「女性なら社会問題になる事案です」と訴えている。千葉市は2017年1月18日、「男性保育士活躍推進プラン」を策定した。プランの中では、(1)男女の性別に関わらず同じ業務を行えるようにする、(2)男性用のトイレや更衣室など環境面の整備を計画的に進める――といった目標を掲げている。こうしたプランを策定した背景について、千葉市幼保運営課の担当者は23日のJ-CASTニュースの取材に、「昨今、女性の活躍を推進する施策は盛んに取り組まれています。一方で、女性が多数を占める職場での『男性の活躍推進』という点については、あまり重要視されていない部分がありました」と話す。実際、千葉市内の公立保育所に勤務する保育士の男女比は、女性650人(92.9%)に対し男性50人(7.1%)。今回のプラン策定により、男性保育士の労働環境改善のほか、父親の子育て参加の活発化や将来的な保育士応募者数の増加などの効果を見込んでいるという。だが、男性保育士の活躍を促すこの施策をめぐり、インターネット上では思わぬ形で議論が起きることになった。そのきっかけは、熊谷市長が1月19日のツイッターで、「(プラン策定について)女児の保護者の『うちの子を着替えさせないで』要望が通ってきた等の課題が背景にあります。女性なら社会問題になる事案です」などと言及したことだった。熊谷市長が例に挙げた「男性保育士による女児の着替え」をめぐり、ツイッターでは、一部の女性ユーザーから、「男性保育士さんに警戒するのは仕方がないのではと思います」「性犯罪の加害者の九割が男性って事を考えたら、充分考慮する理由になると思うんだけど」「女児の親御さんが同性更衣介添えを望むのは当然の事かと思います」といった反発の声が出ることになった。こうした書き込みを受け、熊谷市長は22日のツイッターで、「娘を男性保育士に着替えさせたくないと言う人は、同様に息子を女性保育士に着替えさせるべきではないわけですが、そんな人は見たことがありません。社会が考慮するに足る理由無しに性による区別をすることは差別です」と訴えた。また、男性保育士による小児性愛事件が実際に起きているという指摘に対しては「全体から見れば極めて小さな確率の事例」によって人権や職業選択を侵害することは、「現代社会では許容されません」と強く指摘。こうした反発の声が出てしまうこと自体については、「保育士という職種に対するプロとしての評価・敬意が男女問わずまだまだ十分でないと認識します」と振り返っていた。

実際のところ、熊谷市長の指摘に対するネット上の反発の声が示すように、女児の着替えや排せつの世話を男性保育士が行うことに嫌悪感を示す保護者は多いのだろうか。東京男性保育者連絡会のメンバーで、都内の保育園に勤める男性保育士(40)はJ-CASTニュースの取材に対し、「着替えやオムツの交換、プールの引率に身体測定・・・。保護者の方から、男性の保育士が担当することはやめて欲しいと指摘される業務は数多くあります」とどこか馴れた様子で話す。この男性保育士は、こうした意見が保護者から寄せられていること自体については、「性犯罪やロリータコンプレックスなどの報道もありますし、保護者の方が男性保育士に一抹の不安を感じてしまうのは仕方がないと思います」と理解を示す。だが、保護者の意見に対する職場の対応には「納得がいかない」と感じているという。「こうした意見が保護者から寄せられると、すぐに男性保育士の持ち場は変わってしまいます。こちらとしては『イヤ、そうじゃない』と否定して欲しいんですよ。これでは、同じ保育士なのに男性だけが『専門職として認められていない』と感じてしまいます」そのほか、女性が圧倒的多数を占める職場だけに、孤立した男性保育士に対するいじめや「逆セクハラ」の問題も良く指摘されるという。この男性保育士は、「男性の保育士は珍しいこともあり、運動会の準備などの力仕事は全て男性に任せるといった風潮がある職場も多いようです。でもこれって、女性に『お茶くみ』の仕事をさせていた一昔前の職場と同じですよね(笑)」とも話していた。

 

私なりの見解を述べると、大きく以下の2つが論点として浮かんでくる。

 

  • 差別と区別の違いは何か?
  • 本質的な不安はどこからくるのか?

 

一つ一つ触れていきます。

 

差別と区別の違いは何か? 

まず今回の事象が「差別」にあたるのか、についてです。言葉尻を捉えるようだが、似て非なる言葉に「区別」という表現があります。それぞれ辞書で引くと以下のように表現されています。

 

「差別」

差をつけて扱うこと。わけへだて。「―待遇」

 

「区別」

それとこれとの間に認める違い。また、それをこれと違うもの(種類)として扱うこと。「―がつかない」

 

端的に解釈すると「差別」は差をつけるという点で、「区別」とはまさに区別できるわけです。

 

今回の事象に照らすと、男性保育士は女児の着替えをする保護者は、女性保育士が男児の着替えまでを制限するという主張までは見て取れず、男性保育士にだけに浴びせられた非難であり、まさに「差別」と言えるかと思います。

これが女児を女性保育士が、男児を男性保育士が担当するといった「区別」であれば、現実性はさておき、まだ合点がいくものの、けしてそうではなく、性犯罪等を盾にとった「性差別」であり、男性へのセクハラだとも言えます。千葉市長が「女性なら社会問題になる」といった発言も的を射ており、これは明らかな男性差別にあたるわけです。

じゃあ、女児を女性保育士が、男児を男性保育士が担当する「区別」がいいかというと、そうでもない。現実的には男性比率は極端に少ないし、これが為に新たに採用しようとすると、ニーズ喚起から始まって様々な工夫が必要だろうし、その為にはコストもかかる。保育料に転化でもしようものなら、男性保育士への性差別を公言している視野の狭い輩たちも、一同に口を紡ぐのではないか…。要は保育において、男女の担当を「区別」するニーズなんて、そこまで高くはなく、必要性が極めて少ないのだ…

 

本質的な不安はどこからくるのか?

では、本質的な不安がどこから生まれてくるのだろうか? 今回の報道を受け、よく引き合いに出されたのが、医師のケースだ。同じ論理で語るのであれば、男性患者を男性医師が、女性患者を女性医師が担当するような「区別」が論じられそうなものだが、けしてそんな話は聞こえてこない。比較するのは難しいものの、むしろ児童時よりも例えば思春期の方が、性的な発育もしているし、羞恥心などの感情が高まるのに、こと医師においては男女の「区別」が騒がれることはない。

報道においても、「保育士という職種に対するプロとしての評価・敬意が男女問わずまだまだ十分でないと認識します」と語られているが、事実あるにせよ、それが本質的かというには疑念が残る。なぜならば、例えば医師同様に、専門的な実習を経て、資格を取り、仕事に従事している点では、なんら差はないし、プロと表現される専門性への評価・敬意が高まったところで、この問題は解消しないと感じるのだ。

本質的には、保育士個人への不信感でしかなくて、ここを問題視すべきと、考えられる。我が家においても息子を保育園に通わせているが、性別抜きにして、信頼出来る保育士と不信感を抱く保育士は分かれる。我が家においては、転居に伴い、転園も経験したが、保育園自体の品質の差も歴然だった。要は、残念ながら、保育園や保育士においては、まだまだ品質を改善できる余地があり、その点が病院や医師とはまだまだ差があるのかもしれない…

 

我が家が経験した不信感を例示すると…

 

  • 服装が汚い…
  • 言葉使いが汚い…
  • 保育士同士の情報連携がなされていない…
  • 高圧的…

 

などなど、挙げればキリがないくらい出てくる。今回の話題に関して言えば、保育園もしくは保育士個人に対して向けられた不信感が、男性というジェンダーを切り取った形で、グルーピングされ、批判されているといった疑念が拭えない。個々の事象で批判されるべきことが、すり替えられ、男性保育士全般の問題かのように転嫁されている気がしてならないのだ。

 

区別はいいが、差別はよくない…

改めて、そう感じた事例である…

 

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≪主な内容≫
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【第2章】  さあ、保活のスタートです! 
【第3章】  もし「待機児童」になったら?
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【第6章】  園が決まったら、復職後の保育園生活に備える

 

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著者名:日経DUAL