「清潔」とは、美観をよくすること…
さて、5Sの続きである…。整理し、整頓し、清掃の習慣をつけたら、次は「清潔」である。「清潔」とは、美観をよくすること…。さらに言うと、美観をよくすることを意識し、センスを磨くことをいう。
別ブログ「仕事の本質/お金の本質」内記事「清潔」では、以下のように説明している。
「清潔」とは、美観をよくすること。汚いオフィスよ綺麗なオフィスのほうが、働く人が喜ぶことは明らかだ。
- ホコリを取ろう
- 汚れを取ろう
- ゴミ箱の位置を決めよう
- ゴミ箱は可燃と不燃に分けよう
- 張り紙が曲がっていたら、整えよう
- マグネットの色や大きさは統一しよう
整頓し清掃により、清潔にすることは、人に「気づき」を生み出します。人は「気づき」を繰り返すことにより、センスが磨かれます。センスやホスピタリティは、こんなことから生まれます。
美観は、当然人によって異なるものなのだが、周囲の人から見ても、心地よい配置・色あい・空間・香りなど様々な要素に対して、ディテールにこだわれる人が、「センス」がある人だといっていい。
「センス」とは、
- 異常を検知できる能力
- 周囲の人がどう感じるかを想像できる能力
のことである。
こう考え、部屋の中を見渡してみよう…
- 靴は揃っているだろうか
- スリッパは色違いになっていないだろうか
- ソファーや椅子は曲がって配置されていないだろうか
- 机の上は、整然と機能的に配置されているだろうか
- カーテンは空いていないだろうか
- インテリアは、機能的に、見た目よく配置されているだろうか
- 食卓に並ぶ食器・グラスは不揃いではないだろうか
- 家具の色あい・トーンは一定の統一感やテーマがあるだろうか
- 洗濯物は統一され畳まれ、洋服ダンスに機能的に収納されているだろうか
- …etc
思い当たることもあり、放置していることもあるのではないだろうか…。5Sの大きな目的は、単に掃除をすることではなく、整理・整頓・清掃を行い、異常に気づける・周囲に配慮できるセンスを磨くことにある。
ぜひ試しに実践してほしい。育児教育にも通ずるところは多分にあると思う…
<関連記事>
<掲載ブログ>
<推薦図書>
ビジネスの効率を高め、業績を伸ばす5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)導入と定着のための実践プログラムがよくわかる入門書です。本書では、5Sの意義や狙い、製造現場の5S、事務(管理間接部門)の5S、仕事(モノ以外)の5Sとして管理と改善の基盤を作り、ムリ・ムラ・ムダを排除する方法と、それぞれの立場で役立つツールや着眼点を具体的にわかりやすく解説します。例えば、製造現場で整理整頓するためのロケーションマップ、事務用書類の分類方法、効率的に仕事をするための業務フローチャートという考え方など実践的な手法を紹介。5Sを通じて人づくりと組織づくりを実現するためのノウハウがわかります!
書籍名:図解入門ビジネス最新5Sの基本と実践がよ~くわかる本 (How‐nual Business Guide Book)
著者名:石川 秀人