また皮膚科へ…
今週は少し暗いお話…。気持ちが暗くなったところで、事態が何か進展するわけでもないことは重々理解の上だが、頭で分かっていても、気持ちの動揺が拭えない…。また記事にする事自体憚られるが、この動揺を吐露しなければ、やるせないというのが、本音である…
先週末に、息子を連れ、町の皮膚科に…。最近の息子は、夜寝るときに、腕や頭を掻き毟り、「かゆい、かゆい」となかなか寝付けない…。汗疹かなとも思いつつ、毛ジラミだったら嫌だなという気持ちと、増えつつある(と感じる)カフェオレ斑がどうも気になり、せっかくなので、カフェオレ斑についてそろそろ聞いておこうという気持ちが、私を突き動かす…。というのも、記事「カフェオレ斑」でも書いたが、このカフェオレ斑はいずれ腫瘍になり、レックリングハウゼン病という皮膚だけでなく神経にも支障をもたらす可能性を孕んでいるからだ…。以前大きな病院に行った時には、カフェオレ斑の全てがレックリングハウゼン病になるわけではないという話と、その兆候は3歳過ぎまでわからないという話を受け、私も妻もどこかこのカフェオレ斑の話を避けるようになっていたのだ…
だが、せっかく皮膚科に行く機会ができ、かつ息子が3歳を迎えたこのタイミングで、避けては通れぬ道と捉え、対峙する…
▶️ カフェオレ斑
▶️ カフェオレ斑の症状・原因・対策
▶️ 1歳半検診に行ってみたら…
皮膚科の診断は…
町の皮膚科に訪れると、そこには心優しい先生が…。まだ年齢は若く見えるが、言葉遣いや態度がとても丁寧で、見方によってはオネエとも言われかねないくらい、言葉遣いが優しい(女性っぽい…)…
まずは、腕や頭に汗疹や毛ジラミがないかを確認してもらったが、こちらはさほど心配をする必要もなかったようで、痒み止めのクリームとアレルギーを抑えるお薬をもらい、それらを飲み、塗りするだけで問題なさそうだとのこと…
一安心し、本題のカフェオレ斑やレックリングハウゼン病の可能性について尋ねると、その心優しい先生の表情も一変する…。それまで女性的だった表情や声色は、険しい表情になり、低いトーンで、淡々と語り始める…
「カフェオレ斑であることは確かです…」
「ご存知の通り、カフェオレ斑の全てが腫瘍になるわけではありません…」
「私の経験則では、レックである可能性は高いと思います…」
「あくまで推測の確度ですが、70〜80%はそうだと思った方がいいと思います…」
「Ⅰ型・Ⅱ型ありますが、おそらくⅠ型でしょう…」
言葉の一つ一つが重く、まるで重い金槌で殴られたような錯覚を覚える…。「やはり、そうか…」とどころ納得している自分もいるが、反面、何にも心配しなくていいと、言われることを期待していた自分もいて、しかもまだその淡い期待を捨てきれない…
ひとまず、大きな病院の紹介状を貰い、その皮膚科を後にする…
<推薦図書>
新生児、出生時、乳児期、幼児期、学童・思春期という年代別カテゴリーと感染性皮膚疾患、腫瘍性皮膚疾患という性状別カテゴリーの2方向から、小児の皮膚疾患をまとめた。良性悪性の判定はもちろん整容目的の治療、日常の皮膚ケアなどきめ細かいアドバイスが随所に語られる…
書籍名:年代別子どもの皮膚疾患 (小児科臨床ピクシス)
著者名:五十嵐 隆