今朝の出来事…
いつものように電車に乗り込むといつもの光景。皆が同じ空間で互いに無関心を貫き、スマートフォンとにらめっこする…。客観的に冷静に見れば、異常とも思えるいつもの空間…
この異常な空間、時間を現実に引き戻すかねように、バタンと大きな音が鳴り響く…
私の目の前で、ドアに寄りかかっていた女子高生が突然倒れたのだ。一瞬私を含めた周囲も状況が読み込めず、私なんかは女子高生がマナー悪く座りこんだのかなとさえ思ったが、そうではなかった。女子高生の表情は明らかに具合が悪く、おそらく貧血か何かと思われる。周囲もそれを察知したのだろう。すぐさま女子高生に駆け寄り、介抱する。一方で折角確保したであろう席を空け、女子高生を座らせる方もいる。一種の連帯感がそこには生まれ、相互に声をかける。
「車種呼ぼうか」
「いや、もう少しで次の駅だからそこで降ろして、駅員を呼ぼう」
「もう少しだからね」
次の駅に着くと、一人が女子高生を抱え、また一人が駅員を呼びに、ホームを走る。都合よく、特急電車の通過待ちだった為、列車の発車まで時間もあり、無事駅員に引き渡し皆が同じ車両に戻ったあと、列車は発車した…
世の中捨てたもんじゃないな…
世の中捨てたもんじゃないなと感じられた出来事だった。一緒に対応したおばちゃん2人、サラリーマン2人、おじいちゃんに感謝…。
列車が発車すると互いに何も会話せず、また無関心に戻り、スマートフォンとにらめっこをし始めるのは、これはこれで異常だったが…(-。-;
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書籍名:ちょっといい話 (アルファポリス文庫)
著者名:佐藤 光浩