続く児童虐待事件…
ここ数日、児童に対する虐待の事件が続いている…
- 正座を強要…
- かかと落とし…
- ガラス棚にボーリング球のように投げ飛ばす…
- 両手をネクタイで後ろ手に縛る…
- 顔にやけど…
- 息してるから大丈夫…
- 頭を蹴る…
- 眠ることを禁じる…
- 口や目に粘着テープを貼っては剥がす…
- ガンをつけられ、頭にきた…
- 嘔吐や下痢を繰り返し、痙攣していた…
ニュースを聞くたび、記事を見るたび、その凄惨な光景を想像し、目頭が熱くなるだけでなく、吐き気をもよおし、そして怒りがこみ上げてくる…。共通して感じ取れるのは、大人である親の「幼さ」だ。抱えるストレスを、弱者である子どもに対し、暴力という形で発散する…
この20年で何が変わったのか…⁉︎
20年前、30年前には聞きもしなかったし、考えもしなかった暴力が、親から子へなされ、そして「子どもの死」として発覚し、報じられる…
もしかすると、20年前、30年前にもあったのかもしれない…。もしかすると、報じられなかっただけなのかもしれない…。あくまで私の実感値でしかないが、その頻度や陰湿さが昔とは比較にならないと感じてしまう…
果たして、この10年20年の間に、日本で何が変わったのだろうか…
- 終身雇用の崩壊
- 成果主義の浸透
- 雇用格差
- 公的教育の崩壊
- 教育費の高騰
- 教育格差・学歴格差
…etc
様々な要因が考えられるし、その全てが密接に関連している…。高度にストレスを抱えた「幼い大人」はその吐け口を身近な弱者に向ける…
虐待を時代のせいにし擁護してはならない…
上記の要因は、確かに解消しなければならない重大な問題だ。政治、教育、企業…etc が、真摯にこの問題の解決に取り組まなければならない。だが、そうだとしても、仮にそうだったとしても、ストレスを子どもに向ける暴力をけして擁護や肯定をしてはならない。時代のせいにしてはならないのだ…
これは、倫理観の問題である。そして、日本に充満する雰囲気の問題である。子を愛し、子を守るのが、親の務めだ。大人の務めだ。そこには論理はなく、法で制御するものでもない。ただ理由なく、守らなければならない一線なのだ…
政治家ではない私は、期待する政治家に票を投じることしかできない…。教育者ではない私は、付託する教育者を選ぶもしくは要望を伝えることしかできない…
この記事が、同様の記事が、広く世の中に伝わり、非常に微力な力ではあるが、弱みを抱えた「幼い大人」に気づきを与え、踏みとどまる機会になればいいと思い、記事を書いた。こうした小さな声が、一人でも多くの方に伝わり、拡がり、虐待を牽制し、虐待が越えてはならない悪であるという当たり前の倫理観が、日本にまた根付いてほしい…
お願いだから、虐待するのは、もうやめてくれ…💢
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<掲載ブログ>
<推薦図書>
現役の公務員で、児童福祉司。安道 理はペンネーム。児童相談所での勤務を経験する中で、その実態や問題家庭を取り巻く環境をありのままに世の中に知らせたいと思い、本書を執筆。内容はすべてフィクションだが、児童相談所の本来のあるべき姿を描くことで、現状を見直す契機にしてほしいと考えている。