少子化のはずじゃ…
私が育休をとったきっかけは、記事「妻の啜り泣き」で書いた通り、妻の育児ストレスだったのですが、それでも男性が育休を取るのはまだまだ抵抗感もあり、私自身も現実身がありませんでした。妻の状況は突然来たわけでもなく、以前から相談や愚痴は当然ながらあったわけで、早く働きに出したいとは前々から思っていました。ですが、残念ながらそう簡単には働けないのです…。妻は、出産のタイミングで退職しましたので、いわゆる産休は取得していません。なので、就職先を探すのも一つのハードルではありました。それ以前に、子どもを預けられないというのが、一番のハードルです…
我々が住む東京都市部においても、保育所不足の問題は顕在化しており、保育所の申請はするものの、待機児童は約300名とのこと…
「 300名⁈💢」
最初聞いた時は、びっくりです…。何かの冗談と思いました。我々は、一昨年に越してきたのですが、えらい市に住んだもんだなと…。ですが、よくよく調べてみると300名でも可愛いもので、世田谷区や杉並区なんて約1000名の待機児童がいるらしいとのこと…1000名ですよ、1000名…。「何を今更…」と妻は私の反応を冷たい目で見ていましたが、保育所に入れない問題は聞いてはいたものの、その規模感を知るのは初めてだったのです…。
「少子化のはずじゃ…」
という気持ちにはなりますが、よく考察してみると、要因は2つ…。
- 核家族化が進んでいる。(これは東京への一極集中もその一因だと思います。)
- 言わずもがなですが、女性の就業率が高まっている。
記事「育児が困難となる負の連鎖」でも書いた通りではありますが、
女性の多くが男性同様働きに出るようになり、育児と仕事の両立を行うようになる。当然保育所への入園希望者は増え、入所できず、退職を強いられる本末転倒な結果に至っている…。
その規模が私の想像を超えていたのでした…。よくもまあ、政府も行政もここまで手をつけなかったなと怒りすら覚えました。今年の7月に毎年恒例の「待機児童に関する調査結果」の平成27年4月分が東京都福祉保健局から発表されました。区市町村別のデータが下記の通りなのですが、改めてひどい…
我々の住む市も堂々? ワースト10入りし、呆然です。越してくる前、不動産会社からは「若年層が増加している市は資産価値的にも維持向上しやすいです。」なんて言われ、いい気になっていました…。裏を返せば、こんな問題があるんですね。当然ですが…
保育所は新たに作られない…
もう一つ、これは役所の方に聞いた話ですが、これだけ待機児童が増えても新たに保育所を作るのはかなり困難らしいです。それは、認可の保育園を考えた場合、園庭など広い土地が必要で、かつ利便性を考えると駅前か住宅街が候補になるそうです。ですが、それだけの広い土地が駅前にはなかなか出ず、住宅街に既存の街並みに新設しようものなら、周囲の住民からの反対がかなり強いらしいのです。これも以前に不動産会社から聞いた話ですが、公園と学校の近くは、好き嫌いがかなりハッキリ分かれるそうなのです。日当たりがよかったりするので好きな人は好きなのですが、嫌いな人はやはり騒音と捉えるとのこと…。そして、これだけ待機児童がいたとしても、保育士としての働き手も不足しているとのことで、一気に増設しても、実際は運営できないらしい。そんなわけで、園庭を持たない認証保育園は少しづつ増える想定ながらも、認可はなかなか難しいとの話でした…
それでも我々も保育所に預けられない限りは、共働きができない状況です。今は、私が育休を取り、妻が働きに出ていますが、これも期限があります。 保育所に入る為の活動を「保活」と言うらしいのですが、なんとか保育所に入る為に、申請手続き書類を、隅から隅まで穴の開くまで、ひとまず読みました。
保育所に入るには…
要はですが、希望保育園別に入園希望者を勤務状況や家庭の状況に応じて点数化し、上位者から入園できる仕組みです。高い点を取ればいいわけなのですが、シングルマザーや病気を患っている状態の点が異常に高い…。待機児童の状況を考えると、入園できている人の多くはそうじゃないかと思うくらいの点数です。後で聞くと、入園する為に離婚する人もいるらしいという噂話もあるとのこと…。さすがに、我々はそこまではできませんでしたが、それでもやれることはやろうと、点数の比較的高い勤務形態(週40時間勤務)の仕事に妻は就き、希望者数の比較的少ない認可保育園を第一志望にし、申請いたしました。※認証保育園に一度入っていると、数点付く為、回り道ですがまず認証保育園に入る方も多いようです。今は、引越しなどで園を離れる子が出るのを、ただただ待つばかりの状況です…(期中の入園はやはり難しく、昨年度の実績は市でたった1名とのこと…)あとは、4月に入れることを期待し、来年の申し込みに期待するばかりです…トホホ
最後に、調べる中で朝日新聞デジタルの記事が非常にわかりやすく纏められていたので、紹介致します。
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