育休を取るしかない…
いつものように、夜22時頃に帰宅するが、部屋の明かりはついていない。部屋の奥からは、啜り泣く声。 玄関から部屋に入り、明かりを点けると、そこには、目を真っ赤に腫らした妻がソファーの上で項垂れていた…
「育児がつらい…」
そう話すと、子どもの待つ寝室へまた戻っていく。私は部屋の入り口から動けなかった。「いよいよか」と「少し遅かったか」という後悔とで、頭の中が硬直していた。
妻からは以前からも育児がつらいという話は聞いていた。
「子ども以外と誰とも話さない」
「仕事がしたい」
聞いてはいたが、誰もが通るつらさであり、時間が解決してくれるとも思っていた。もっと言うと、それが子育てというものだとも思っていたし、妻は甘いとも思っていた。だが、この夜は明らかに甘えなどではなかった。明らかに何かが張り切れたという涙だったのだ。そう、私は妻を、そこまで追い込んでしまったのだ…
この夜、私は育児休業を取ることを決心する。
以前からも、妻から育児休業を取る選択が取れないかと相談を受けていた。その時は、まさか自分が育児休業をとるなんて夢にも思っていなかったが、それを現実にするのだ。床についたが、会社からは何と言われるのか、自分が担当している仕事をどうするのか、そんなことを考えながら、その日はなかなか寝れずにいた…
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著者名:清水 悦子