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男が育休を取ったら気づけたこと

男が育休を取ったら気づけた育児の楽しさ・苦労・コツを感ずるままに書き綴ります。



女性にとって最も大切なことは子どもを2人以上生むこと⁉️

問題の発端は?

 

「女性にとって最も大切なことは、こどもを2人以上生むことです。これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります」

 

大阪市の中学校校長が、こう発言していたことが分かり、波紋を呼んでいます。報道によると、校長は発言を認めており、市教育委員会は軽率な発言として処分も検討しているとのこと…。 

 

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以下全文引用(学校HPに掲載されていたものの、今は削除されている)

全校揃った最後の集会になります。今から日本の将来にとって、とても大事な話をします。特に女子の人は、まず顔を上げて良く聴いてください。女性にとって最も大切なことは、こどもを二人以上生むことです。これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります。なぜなら、こどもが生まれなくなると、日本の国がなくなってしまうからです。しかも、女性しか、こどもを産むことができません。男性には不可能なことです。「女性が、こどもを二人以上産み、育て上げると、無料で国立大学の望む学部を能力に応じて入学し、卒業できる権利を与えたら良い」と言った人がいますが、私も賛成です。子育てのあと、大学で学び医師や弁護士、学校の先生、看護師などの専門職に就けば良いのです。子育ては、それ程価値のあることなのです。もし、体の具合で、こどもに恵まれない人、結婚しない人も、親に恵まれないこどもを里親になって育てることはできます。次に男子の人も特に良く聴いてください。子育ては、必ず夫婦で助け合いながらするものです。女性だけの仕事ではありません。人として育ててもらった以上、何らかの形で子育てをすることが、親に対する恩返しです。子育てをしたら、それで終わりではありません。その後、勉強をいつでも再開できるよう、中学生の間にしっかり勉強しておくことです。少子化を防ぐことは、日本の未来を左右します。やっぱり結論は、「今しっかり勉強しなさい」ということになります。以上です。

 

当然でもあるが、この発言には、ネット上で様々賛否の意見があった模様…。

主に批判されているのはやはり、

  • 女性にとって最も大切なことは、こどもを二人以上生むこと。
  • これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります。
  • 子育てのあと、医師や弁護士、学校の先生、看護師などの専門職に就けば良い。

といった部分。

 

確かに、

  • 女性が子どもを生むだけの存在に聞こえる。
  • 子どもを産む・産まないの判断は、価値観の問題である。
  • 子育てとキャリアのどちらを重視するかも、価値観の問題である。
  • 子どもを産めない体であっても里親になることを強要している。

という点で、女性蔑視の観点や、価値観の強要という観点から、批判が出ることは必至であろう。

 

この校長は何を言いたかったのだろうか?

いつものように末節取り上げ、あげ足を取るのが、メディアやネット民の特徴でもあるが、本質的にはこの校長は何を言いたかったのだろうか?

私から見ても、その表現や極端さは、ぬぐいきれないものの、一方で本質を突いていることも語っているように思える。

例えばではあるが、

  • こどもが生まれなくなると、日本の国がなくなってしまう。
  • 女性しか、こどもを産むことができません。男性には不可能なことです。
  • 子育ては、それ程価値のあることなのです。
  • 子育ては、必ず夫婦で助け合いながらするものです。
  • 女性だけの仕事ではありません。
  • 何らかの形で子育てをすることが、親に対する恩返しです。
  • 子育てをしたら、それで終わりではありません。
  • 少子化を防ぐことは、日本の未来を左右します。
  • やっぱり結論は、「今しっかり勉強しなさい」ということになります。

といった点は、的を射ていて、非常に本質的な話であると思う。

 

もしかすると、勉強偏重になっている教育の立場から危惧した発言だったのかもしれない。と考えると、この校長が言いたかったのは、

 

「いくら勉強をしていても、人口が減れば、マーケットはなくなり、産業は廃れ、雇用は生まれない。仕事でキャリアを積もうにも積めない。だから、子育ては仕事でキャリアを積むことよりも重要なのだ。」

 

ということでは、なかろうか…。

深読みしすぎかもしれないが、なかなかこういう発言をできる校長もいないだろうし、もったいない気もする。やっぱり結論が「今しっかり勉強しなさい。」というのも、すごくいい。

 

いずれにせよ、

  • 立場ある人間が、
  • 公の場で発言する際には、
  • 誤解を招く発言は注意しなければならない。

そうしないと、せっかくの本質的ないい言葉が、あげ足を取られて終わってしまう…。

これはこれで、もったいない。

 

<推薦図書>

昨今、少子化という言葉を目にしない日はないが、その問題の深刻さについて、本当のところを理解している人は非常に少ない。このままいくと、2050年、人口は東京オリンピック時と同じ1億人になる。1億人でもかまわないかもしれない、65歳以上の人の割合が同じなら……。かつての6.6%に対し、その数37%だという。そこに待っている社会とは? 少子化の原因、その鍵を握るワーキングマザーの実態、そして、政治と個人にできることを、現職衆議院議員であり、前少子化担当大臣猪口邦子と、ワーキングマザーとその予備軍のためのウェブサイト「ムギ畑」の主宰で、数々の賞をとる気鋭のアナリスト勝間和代が、あらゆる角度から検証する本書は、少子化問題の全容を知る貴重な1冊であると同時に、とその現象に映し出されている「近代」の本質と、ポストモダンとしての21世紀型価値観の提言の書でもある。

 

書籍名:猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか? (ディスカヴァー携書)
著者名:猪口 邦子