高校生男女による乳児殺害
非常に痛ましい事件である…
出産間もない乳児の遺体を自宅敷地内に遺棄したとして、死体遺棄の疑いで静岡県東部に住む男子高校生と女子高校生を逮捕された。県警などによると、2人は共謀して乳児の遺体を県東部の民家の敷地内に遺棄した。2人は容疑について認め「処置に困り悩んでいた」などと供述しているという。男児に目立った外傷はなく、司法解剖の結果、窒息死とみられることが分かった。同署によると女子高校生は1月下旬、自宅風呂場で出産後、男子高校生に連絡。自宅で落ち合ったあと、2人で相談した上、屋外に移動し殺害したとみられる。男児の遺体は男子高校生が引き取り、自宅の自分の部屋に置いていた。
誰にも相談できなかったのか?
「殺すくらいならセックスするな💢」と、まずはこの高校生カップルに対して言いたい。 このセックスが愛を貫いてものか、単に快楽を求めてのものかはわからない。きっと、妊娠がわかってからも、誰にも相談できず悩みに悩んだことだろう…。だが、結果責任も取れず、出産し殺害に及んだことは、けして許されることではない。「何もできないならせめて誰かを頼れよ💢相談しろよ💢」
誰も本当に気づけなかったのか?
この点が非常に不思議に思う。だが、同居する親・通う学校の教師や友人など周囲は気づかなかったという…乳児遺体は体調50センチ程度・体重2500グラムの成熟児だったらしい。高校生カップルも誰にも相談できないくらいだから、おそらくサラシを巻くなどして、ひた隠しにしたことだろう…
だけれども、わからないだろうか…?お腹の大きさだけではない、表情や態度に不自然さはなかったのだろうか…?
なにが痛ましいかというと…
この報道を見ていて、高校生カップルの安易な性交・出産はもちろんのこと…
- 殺害するまでに何か手立てはあったのではないか?
- 親・教師・友人など誰かに相談できなかったのか?
- 親・教師・友人は本当に気づけなかっただろうか?
の点において、非常に安易で、非常に無関心で、非常に無機質で、残念でならない。殺人自体もそうだが、この無関心さが痛ましく思えてならない。この高校生カップルも許されたわけではないが、誰にも相談できず、誰にも気づかれず、このような結果に至ったのではないだろうか…
みんな無関心すぎやしませんか⁉︎
先述記事「「虐待」と「教育」の差はどこにあるのか⁉️」にて、バイオリニスト・高嶋ちさ子さんの子育て論について触れたが、彼女が息子のゲーム機をバキバキに壊したことに対し、避難が殺到しているらしい…
私は自論として、真意は当然ながら高嶋親子にしかわからないものの、
- 約束(=信用)を破ることはいけないことだと、
- ゲーム機を壊してまで、怒りをあらわにして、
- 親の責任として、子に対して、正しく「教育」した。
と、世論とは逆の見解を示したが、ここでもやはり同じことを感じる。責任者(=親・教師)は、やり方がどうであれ(もちろん限度はあるが)、自己の責任において、子・生徒を育てなければならないのだ…
その為には、
- 叱る必要もあるだろうし、
- 相談しやすい雰囲気を作る必要もあるだろうし、
- 表情・態度などを観察し、違和を察知する必要もある。
と考える。それが、責任者・管理者・保護者の役目だと強く考える。
みんな無関心すぎやしませんか💢
<関連記事>
<掲載ブログ>
<推薦図書>
ケータイ、スマホ、LINEなどの影響で、子どもが多くの情報に触れたり、友達と常に繋がってしまうことが、10代の子をもつ親の不安をいっそう強くしています。本書は、人気の教育評論家が、“性の問題”“いじめ”“親子の適度な距離の取り方”など、10代特有の問題について、親が今日からできる対策をやさしくアドバイス。思春期の子をもつ親の心のモヤモヤが晴れる一冊です。
書籍名:尾木ママの10代の子をもつ親に伝えたいこと (PHP文庫)
著者名:尾木 直樹